本「罪の声」
12月11日(火)
今日は本の話
「罪の声」
「グリコ・森永事件」をモデルにした小説で、筆者も巻末に「発生日時、場所、犯人グループの脅迫。挑戦状の内容、その後の事件報道について、極力史実通りに再現しました。」と書いてあります。
私も何となくですが、この事件の記憶があります。
親が用意したものしか食べてはいけない時期があったこと、
100円をもらって駄菓子屋へ行く楽しみがなくなった寂しさよりも怖さの方が強かったこと、
テープの声、
キツネ目の男の似顔絵、
などなど、薄ぺらの記憶が読んでいくうちにだんだん鮮明になってきました。
30年以上たった今、今の立場でこの事件を考えてみたとき、「子どもを巻き込んだ事件なんだ」という強い想いに共感しました。
後半からは、よりフィクション色が濃くなり、ぐいぐい引き込まれていきました。
もし私が書くなら、違う結末にしたと思いますが、これが理想的な結末だと思います。筆者の愛を感じる結末でした。
読書感想文も書きやすいと思います。
高校生におすすめしたいです。
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by kiriko-no-mori
| 2018-12-11 10:57
| 本
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