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本「類」

4月20日(火)
今日は本の話。

やっと、この本を読み終わりました。

長い本でしたが、途中飽きることもなく読み進めることができました。激しく感動することはなかったですが、私の知らない世界を一生懸命想像しながら読みました。

この本は、森鴎外の末っ子「森類」の話です。
「森鴎外の不肖の息子」「世間知らず」などと否定的な表現をされていますが、今の時代だともっと人生を楽しめたのではないかとも思ったりしました。私は「時代に取り残された坊っちゃん」と表現したいですね。

ただ苦しい家計の中、子ども達に満足に食事を与えることもできない状況で、喫茶店で珈琲を楽しむという場面では、眉をひそめながら読んでしまいました。類にとっては、ここが我慢の線引きだったのでしょうけど。

兄や姉とのやり取りもおもしろかったです。

作家の苦悩についてもひしひしと伝わってきました。
全てがファンタジーだったとしても、そのどこかに同じような経験があったり、その経験からの広がりであったり、また、読者は作品からその作家のイメージを作るので、孤独を感じることが多いと思います。

類は、幼い頃からずっと孤独だったのだと私は思いました。

本をよく読む人におすすめしたい本ですが、本が大好きだと読み続けてしまって、寝不足になってしまうと思います(笑)



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by kiriko-no-mori | 2021-04-20 09:55 | | Comments(0)
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作文から未来を創造する


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