カテゴリ:本( 206 )


本「最後の医者は雨上がりの空に君を願う」

1月22日(火)

今日は本の話
やっと中学生にもおすすめできる本に出会えました。

上巻と下巻があります。


あらすじをのせておきます。

「流されるままに生きればいい」。小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。残された日々を懸命に生きる患者と医者の葛藤と闘いを描き、大反響を呼んだ医療ドラマ。衝撃の新章へ!


医療に対する考え方が違う医師二人が、それぞれの強い意思を持って医療に携わっていく話ですが、そこに家族の話がからんできて、愛あふれる話になっています。

医療とは、
命を救うとは、
生きるとは、
家族とは、
そういうことを考えさせてくれる物語で、とても壮大な話でした。

最初に、HIVの病気と闘う話があり、対比が激しくて、次の展開が想像しにくかったですが、悪性腫瘍、認知症と話が進むうちに、なぜ最初にHIVの話を書いたのかが理解できたような気がしました。
久しぶりに読みながら、きれいな涙を流しました。


本をよく読む人なら中学生くらいから読めると思います。
「神様のカルテ」が好きだという人は興味深く読めると思いますよ。

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都合が悪いときは振替可能。時間変更も可。そのときは、必ず私のメールに連絡してください。

★2019年度第4水曜日18時~のクラスは、満員です。

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by kiriko-no-mori | 2019-01-22 10:21 | | Comments(0)

本「82年生まれ、キム・ジョン」

1月16日(水)

今日は、本の話
最近、おもしろい本に出会う確率が高くて、読書生活が充実しています。

今日はこの本を紹介します。

「82年生まれ、キム・ジョン」

あらすじをのせておきます。

ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!韓国で100万部突破!異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。

やっとこのような本がベストセラーになる時代になったなと嬉しく思います。
「女性差別」という言葉が一人歩きしていましたが、この本を読んで、様々に自覚した人が多いと思います。だから、ベストセラーになったのだと。

私自身、子供のころから理不尽さを感じていましたが、少しずつ、男女同権が進み、法や教育については改善されつつあると思います。
中学のとき、試験的に、男子が家庭科の授業を受け、女子が技術の授業を受けるという取り組みが行われました。大学入学時に、初めて男女が交ざった名簿を見て、少し驚いたことを今でも覚えています。

時代は平成になり、女性の社会進出、女性の権利など、かなり進んできたように見えますが、何も変わらないと思うことも多々ありました。特に娘の子育てにおいては、はんかちをキーと噛みたくなるようなことがたくさんありました。年を重ねていくうちに、若い頃には気が付かなかったことがたくさん見えるようになりました。

社会的には、表向きには、進んでいるように見えるけれど、根っこの部分では何も変わっていない。
それはどうしてか、そういうことを考えるきっかけになる本だと思います。

自分の力で生きていこう、社会に貢献していこう、自立しよう、そう思って頑張っている女の子たち。
頑張って勉強して、頑張って働いて、自分らしく生きていこう。そう思って健気に頑張っている女の子たち。そういう思いを裏切り続ける社会と、それを正しいと主張する大人たち。

それでも、努力は報われると信じて、今日も頑張って生きている女の子たちを私は、少し先を生きる女性として応援し守っていきたいと思いました。

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私がこのような感想を書くと、とても重い本というイメージを与えてしまいそうですが、話は淡々と進み読みやすいです。感情をかきむしられるようなところはありませんし、高校生くらいから読めると思います。


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by kiriko-no-mori | 2019-01-16 10:49 | | Comments(0)

本「風神の手」

1月8日(火)

今日は本の話。
今年は、道尾君の本から読み始めました。

「風神の手」

静かに流れるように読み進めることができ、じっくりとこの本の世界を味わうことができて満足です。

慌ただしい時期やささくれだった気持ちで読むと、この本の良さを半分も理解できなかったかもしれないと思いました。

一人の時間をゆっくりと楽しむことができる時期に読むことをおすすめします。

どんなに大きな結末でも最初はほんの小さな始まりがあり、
大昔のことでもそれが繋がって今があり、
不幸な人の裏に救われた人がいて、
愛と憎悪は紙一重で、
そういうことを考えさせてくれた本でした。

高校生くらいから読めると思います。


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by kiriko-no-mori | 2019-01-08 12:55 | | Comments(0)

本「笑うハーレキン」

12月28日(金)

今日は本の話。

最近読んだ本の中から、今日はこの本を紹介します。

「笑うハーレキン」

息子を事故で亡くし、経営する会社が倒産し、妻と別れ、ホームレスになった東口は、ホームレス家具職人として、ホームレスの世界で、細々と生きています。
色々なことが起こる中、そこで出会った人との交流の中で自分を取り戻していくという話です。

あらすじを読むととても暗い話のような感じがしますが、主人公の明るさとリズムの良さで、意外に明るい話でした。

途中、これで終わりに向かったなと思った場面があったのですが、そこからまた一波乱ありで、
「もしかして、蛇足じゃないの、この続き? えっ? 道尾君大丈夫か??」
なんて心で叫びながら読み続けたら、さすが、道尾君! 
もう一ひねり用意されていたんですね!

だれもが持っている「ハーレキン」の一面を自覚させてくれるような、そんな本でした。

年齢性別に関係なく、誰でも楽しめると思います。
中学生くらいから読めます。


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by kiriko-no-mori | 2018-12-28 12:47 | | Comments(0)

今年の一冊

12月20日(木)

「20日」というと、いよいよ年末になってきたという感じがしますね。

「今年一番の出来事」
「今年の一冊」
「今年買ってよかったもの」
などの話題が頻繁にあがるようになりました。

一つに絞るのは難しいですが、その過程で色々なことを考えることが実りのある時間になるのだと思います。

私も、今年読んだ本のリストを見ながら、「今年の一冊」を選んでみました。
今年はかなり悩みました!

「たゆたえども沈まず」もよかったですし、「キアズマ」もよかったですし、「大家さんと僕」もよかったですしね。

「あっ、こんな本も読んだな」とか「これ、どんな内容だったっけ」とか振り返りながら考えて、「彼方の友へ」にしました。

健気に頑張る女子を応援したいなと強く思った年でしたからね。

来年も、夢中で読める本にたくさん出会えますように。。。

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by kiriko-no-mori | 2018-12-20 11:45 | | Comments(0)

本「三千円の使いかた」

12月18日(火)

「3000円あったら何に使いますか?」
と聞かれたら、みなさんは何と即答しますか?

私なら「娘とお茶をしに行きたい」と即答します。
ランチだと足が出るし、サッカーのチケットは一人分しか買えないし、映画を見に行くのもいいなとか、春の花の球根をたくさんかって植えるのもいいなとか……色々と考えだすととまらなくなっていまいましたが、即答したことが今私が望む小さな幸せということでしょう。

さて、この本では、「三千円をこう使うのが賢い使い方ですよ。」ということを教えてくれる本ではありません。6話あり、様々な年代の女性のお金に関する短編小説の構成になっています。

「ご近所さんのお金の話を聞いて我が家の家計を考える」というような本です。

社会人や大学生になり、自分のお金の管理をし始めた人におすすめの本だと思いました。
また、結婚を機に家計を預かる立場になった人にもおすすめです。
短編なので気軽に読めます。


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by kiriko-no-mori | 2018-12-18 11:56 | | Comments(0)

本「罪の声」

12月11日(火)

今日は本の話
「罪の声」

「グリコ・森永事件」をモデルにした小説で、筆者も巻末に「発生日時、場所、犯人グループの脅迫。挑戦状の内容、その後の事件報道について、極力史実通りに再現しました。」と書いてあります。

私も何となくですが、この事件の記憶があります。
親が用意したものしか食べてはいけない時期があったこと、
100円をもらって駄菓子屋へ行く楽しみがなくなった寂しさよりも怖さの方が強かったこと、
テープの声、
キツネ目の男の似顔絵、
などなど、薄ぺらの記憶が読んでいくうちにだんだん鮮明になってきました。

30年以上たった今、今の立場でこの事件を考えてみたとき、「子どもを巻き込んだ事件なんだ」という強い想いに共感しました。

後半からは、よりフィクション色が濃くなり、ぐいぐい引き込まれていきました。
もし私が書くなら、違う結末にしたと思いますが、これが理想的な結末だと思います。筆者の愛を感じる結末でした。

読書感想文も書きやすいと思います。
高校生におすすめしたいです。

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by kiriko-no-mori | 2018-12-11 10:57 | | Comments(0)

本「ミッドナイトバス」

12月5日(水)

今日は本の話。
「ミッドナイトバス」

夜行バスの運転士であるリイチさんとその家族の話がほのぼのと展開されていきます。
淡々と話は進んでいくのですが、そこには喜怒哀楽が散りばめられていて、読者を飽きさせません。

読む人の立場によって、感情移入する場面が違うと思いますが、私は誰にも共感できず、しかし、どの人の気持ちも理解できるという立ち位置で読めました。とても贅沢な読み方ができて大満足です。


私くらい歳を取ってくると、
優しさが裏目に出たり、どんなに頑張っても上手くいかないことがあったり、
キツイ言葉にはそれなりの意味があったり、
不器用で不運で自分だけ不幸だと思ったり。。。ということもあるよね~
と思いながら読めますが、娘や息子の立場で読む人は、煮え切らない気持ちになることもあるだろうなと思いました。


自分の思いを言葉にして伝えよう。
人に優しくしよう。
自分のことをもっと大事にしよう。

そう思える本でした。
高校生くらいから読めると思います。

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by kiriko-no-mori | 2018-12-05 11:03 | | Comments(0)

本「天国飯と地獄耳」と小話

11月30日(金)

昨晩読み終わったこの本

「天国飯と地獄耳」

まず題名がおもしろいと思いませんか?

おいしいものを食べながら、隣席の話に聞き耳を立て、妄想をしながら楽しむという本でした。
一話が短いので隙間時間に読めます。


「あるある、そういう経験!」という人が多いと思います。
それを、おもしろく書けるかどうかというところなんですけどね。

この本を読んでいる時期だったので、私も今まで以上に地獄耳になって、話を拾っていきました。
電車の中でも、買物中でも、歩いていても、色々な話が拾えて楽しませてもらいました。


最近一番印象的だったのは、サッカー観戦のときに耳に飛び込んできた話。


私の斜め後ろに、20代前半くらいの男子2人女子2人の4人組が座ってきました。
香ばしいソースのにおいに「たこ焼きを買ったんだな。」と想像をふくらませていた私。
あのにおいをかいだら、何を食べていても、「たこ焼きにしたらよかった」と一瞬思ってしまいます。


選手達がピッチに出てきて、試合前練習が始まり、盛り上がりつつあるときに、
「だれか贔屓の選手っている?」
という声が、私の耳に飛びこんで来ました。

「えっ? それくらいの仲で来たってこと?」
「もしかして、スタジアムコンパ?」
妄想が止まりません。。。

「う~ん。わからない。」
「私も」
「おれは、強いて言うなら高木かな。」


それからは、一人のサッカー好きな男の子の話を皆が聞く、私も背中で聞く、という流れになりました。

私は、そこで、このサッカー好きな男の子はきっと、よく気が付く子なんだろうなと思ったんですね。
「贔屓の選手を先に聞いておく」というのは、グループでのスポーツ観戦のときに絶対必要なことだと思います。贔屓の選手のことを悪く言われるとファンは辛いですからね。

試合は、残り数分のところで「強いて言うなら高木」の高木選手がゴールを決めて勝ちました。

勝利の歌を気持ちよく歌って、心を空っぽにしてスタジアムを後にしましたが、あの4人はその後どうなったのか、私の妄想は電車の中で膨れ上がりました。


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by kiriko-no-mori | 2018-11-30 11:39 | | Comments(0)

本「物語のおわり」

11月27日(火)

今日は私が読んだ本の話。

「物語のおわり」

湊かなえ作ということで、「イヤミスか~」と思いながら手に取った本ですが、この本は読了感のよい、きれいな物語でした。

あらすじをのせておきます。

妊娠3カ月でがんが発覚した智子、娘のアメリカ行きを反対する水木……人生の岐路、彼らは北海道へひとり旅をする。そんな旅の途中で手渡されたのは結末の書かれていない小説だった。果たして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。


何かの縁で読むことになった「結末の書かれていない小説」は、読む人によって共感できるところが違いながらも、ふと立ち止まって考えるという機会を与えてくれていました。
本を読むということの一つの良さがよく表現されているなと思いましたし、書き手も多くの人にこのような読み方をしてもらえたら幸せだろうなと思いました。

最後に「結末の書かれていない小説」の結末が明らかになり、すっきりしたのですが、それまでに色々と結末を考えながら読んだので、最後はとても冷静に物語のおわりを迎えました。

読書好きなら中学生から読めると思います。

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by kiriko-no-mori | 2018-11-27 16:10 | | Comments(0)
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作文から未来を創造する


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